今回は、歴史勉強法についてです。
歴史は得意と苦手がわかれる教科ですよね。地理・公民はできるんだけど、歴史がどうしても…という声も何度も聞いたことがあります。
・時代背景が整理できてない
・人物名が覚えられない
・いつの時代のどの文化作品なのか結びつかない
お子さん含め、パパママさんでも「私自身も歴史は全く分からないから教えられない」という相談をよく受けました。
息子は歴史に関しては抵抗感がなく勉強していて、5年後半から歴史の範囲が始まるとかなりスムーズに勉強が進んでいたので、勉強法についてまとめてみますね。
日本歴史学科出身の私が、勉強の流れをお伝えします!
歴史勉強法のひとつの例として参考にしてもらえればと思います。
歴史の勉強法流れ
歴史はまずいったん流れを頭に叩き込んでから、それに肉付けしていくのが一番楽な気がします。これは個人的な勉強方法になりますが、まず年表で政治史をやって、そのあとに文化史だけを別に勉強し、覚えた時代と文化史を結び付けます。
政治史とは、〇〇時代に〇〇という人いた、〇〇という事件が起きた。という、登場人物や出来事を中心とした歴史の流れの事です。出来事の内容も深追いはしなくて、〇〇が政権を取った、〇〇が〇〇を倒した、程度にしておきます。
政治史を学ぶにはまず年表。年号と出来事をしっかり結び付けてから、出来事の内容、そしてその時代の文化史を肉付けしていきます。
具体的な方法を書いてみますね。
歴史の勉強法は大まかな時代の枠から
歴史の勉強で一番大事なことは
まず大枠からとらえる
ということです。
どういうことかというとまず「〇〇時代」をきちんと並べられること。これが一番大事になります。これが並べられないと、時代の流れ、その時代の雰囲気、背景をつかむのがかなり難しくなります。
左から古い順に時代と大まかな出来事がばっと並べられている年表だとわかりやすいかもしれません。
時代ごとに年表が色分けされているとさらにいいですね。まず、旧石器時代から、現代まで、縄文→弥生→古墳→飛鳥→奈良・・・・のようにです。時代的にかぶっているところもありますが、それは後から覚えればいいので、まず大まかな時代の流れを覚えるといいと思います。
イメージとしてはこんな感じの年表です。上部分の時代の流れだけまず把握です。
歴史の勉強法は時代と年号を結び付ける
時代の暗記ができたら、今度はその年代は「〇〇年~〇〇年まで」とこれまた大まかに覚えていきます。その年代の始まりだけ覚えてもいいですね。
時代が古くなると「〇世紀末」とか「〇世紀初頭」のように曖昧になって少しわかりにくくなりますが、それも丸ごと覚えてしまいましょう。
年号がはっきりしているものは、きちんと暗記してくださいね。
歴史の勉強法は年号で流れを把握
時代の流れを把握したら、次はその時代の中での流れを覚えていきます。これは、年号を使って、年号と出来事を結び付けます。1051年=前九年の役(前九年合戦)、1467年=応仁の乱、のように。
年号と出来事を結び付けられたら、今度はテキストを見ないで、出てきた年号を順番に暗唱し、その年号と出来事をいえるようにします。(近現代だとほぼ毎年になってしまうので、ここからは年号を見て出来事、出来事を見て年号というふうに暗記します)
年号と出来事が大体結びついたら、出来事の詳細な内容を覚えていきます。
歴史が苦手な人はとにかく流れの暗記が苦手だと思うので、年号暗記で流れを把握できるといいと思います。
歴史の勉強法は文化史(文化作品)は後付け
文化も歴史の問題では良く問われますよね。
「この作品はいつ時代のものか?」という直球勝負のものから時代背景、地域性など絡ませたものなど多種多様です。
ここでは、そういった応用的なものではなくて、単純に文化史の暗記方法についてです。
先ほど時代の流れ(時代を大枠でとらえる)をまず覚えましょうと書きましたが、その時代に文化をくっつける感じで、後付けで覚えます。
そのためにはまず「〇〇文化」とその作品を覚えていきます。文化はその時代ごとに変遷することが多いので、例えば、飛鳥時代なら飛鳥文化、奈良時代なら天平文化、平安時代なら国風文化、鎌倉時代は鎌倉文化、室町初期は北山文化、後期は東山文化・・・となっていきますね。時代の流れが把握できていないとなかなか覚えづらいです。
時代の流れがわかっていれば、そこに当てはめていく感じです。それぞれの文化の内容については、建築作品、文学作品、など項目を付けてノートなどにまとめてみるといいと思います。
それぞれの文化が頭に入ったら、仏像は仏像、建築は建築、文学作品は文学作品といったふうなまとめ方をしてみるのもいいですね。
ここまでできれば、だいぶ歴史の流れのイメージが頭の中に出来上がると思います。イメージとしては、頭の中に最初に覚えた年表があり、そこにそれぞれの出来事、文化史が乗っかる感じです。
歴史学習へのおすすめ教材
歴史を学ぶにはイメージが大事だと個人的には考えています。字面だけではなかなか覚えられないですよね。
王道は歴史漫画でしょうか。集英社、小学館、学研、角川、色々な出版社から出ていますよね。わが家は小学館を持っていましたので、そちらをよく読んでいました。
それから、わかりにくいのが文学作品。こちらも学習漫画が出ていますので、読んでみてもいいかもしれません。これからの古典学習にも役立つと思います。
それから意外と周りの女子たちに評判がよかったのが「ねこねこ日本史」。私は読んだことはないのですが、ギャグ的要素もあってとっかかりやすいそうです。
youtubeでもやっていて、登場キャラがかわいいみたいです。(息子談)
こちらもわが家は持っていました。上下巻なので大まかなのですが、苦手意識がある場合はまずは小ボリュームから、というのも抵抗感をなくすためには有効ですね。
こちらのドラえもんも評判いいですね!ドラえもんが好きなお子さんにはもってこいかも!
とにかく、楽しく歴史に取り組めることが一番ですね。
歴史への抵抗感をなくすには
大枠から細部へ
今回、歴史の勉強の仕方がわからない、抵抗感があるんだけどどうしたらいい?と、実際に質問を受けたのでわが家の勉強法をまとめてみました。
実際にわが家が取り組んでいた、大枠から覚えていき、細部を最後に詰めていくという具体的な考え方&やり方です。もちろん、人によって覚え方、覚えやすさは違うと思うので、1つの例として参考にしてもらえればと思います。
次回は、6年生のこの時期に社会、理科はどんな勉強をしていたかをまとめたいと思います。
それでは、寒さも厳しくなってきましたので、とにかく体調管理には気を付けて、不要不急の外出は避けて暖かくお過ごしくださいね。